耳鳴りの多くは 難聴と共に起こることが多いとされています。
「伝音性」と「感音性」とがあり、前者は外の音を伝える外耳と中耳などの器官に問題
がある時に起こります。
後者は騒音、メニエール病、全身性疾患の一症状など、内耳から大脳の聴覚中枢までの
ルートに問題があって起こるものです。
ツボ療法で効果が期待できるのは、主に「伝音性」の方です。
内耳と上咽頭を結んでいる「耳管」(じかん)という管が有りますが、これが狭くなった
り腫れたりして起こる耳鳴りにはツボ療法が良く効きます。
くびの周りの筋肉の異常な緊張により、この「耳管」が圧迫されて起きる様な耳鳴りには
耳鳴調整点、風池(ふうち)、天柱(てんちゅう)、などのツボが良く効きます。
一時的な耳鳴りには、耳周囲に存在するツボ 角孫(かくそん)、翳風(えいふう)、
聴宮(ちょうきゅう)、頭の竅陰(あたまのきゅういん)、などの指圧が効きます。
ここでは 自分ひとりで行う指圧の方法を お教えします。
座った姿勢で 左右同時にそれぞれの側の指先で ゆっくり押圧していきます。
どの指を使ってもかまいませんが、小指以外の4本の指で押しやすい指を使ってください
指先をツボに当て、3秒、3秒、3秒、のリズムで押していきます。
1,2,3、と3秒で 丁度心地よい圧まで押していき、そのまま3秒キープ、そして又
1,2,3、と3秒かけて圧を0まで緩めていきます。
一か所のツボ押しに 約9秒かけます。これを3~4回繰り返します。
ツボの場所は人によって微妙に違います、又同一人物でも体調の変化などで微妙に変わり
ます。
ツボの図を参考にしながら、その近くで自分が一番心地よい点、それがあなたに最適の
ツボです。
耳鳴り、難聴などは、早めの対処が肝心です。ツボ指圧や鍼治療もとても有効ですが、
発症後 2~3週を過ぎると とても治りにくくなります。
鍼灸治療などと併用でかまいませんから、先ずは専門の耳鼻科医の受信をお勧めします。