鼻づまり ひとりで出来るツボ療法 (風邪、アレルギー性鼻炎など)

Pocket
LINEで送る

最近早朝や夜間、冷え込んできたせいか、風邪をひいて

鼻声の患者さんがよく来院されます。

風邪やアレルギー性鼻炎などで鼻水やくしゃみなどが続くと、

鼻づまりを起こしてきます。

これは鼻の奥にある鼻粘膜内の血管が充血(動脈血が通常より

多く集まっている状態)して腫れ、空気の通り道が、せまくなっている

せいで起きます。

この血管を収縮させ空気の通り道をひろげてやると楽になります。

こんな時に良く効くのが「天柱:てんちゅう」というツボです。

場所は 頚の後ろでうなじの生え際に有ります。

座った姿勢で親指を立てた状態で他の4本の指を組みます。

そのまま手枕をするように頭の後ろに持って行きます。

そのとき ちょうど親指の腹が当たる処、それが「天柱」です。

中国の古い書物によると、ツボの取り方としては

「項後大筋の外,髪際にあり、中行を去る事一寸三分にあり(素問)」

となっています。 また「天柱」穴の主治として、

「頭旋、脳痛、頭風、鼻、香臭を知らず、頭重項抜くが如きを主る

(十四経和語鈔)」。  つまり 「頭(頚?)がかしいで、頭の中が痛く、

また 頭が割れるように痛く、鼻が利かず匂いがわからなく、

頭が重くてうなじが抜けるように辛い、」時に良く効きますよ と

いっています。 (かなりつらそう!)

このツボを親指の腹で軽く押した姿勢で、ゆっくりと頭を起こしながら

押してみてください。(心地よいくらいの圧で!)

数回押してると、不思議と鼻通りが良くなっていきます。

ちなみに「天柱」の名前の由来は、天部(頭)を支える大黒柱、というところから

きており、頭で最も重要なツボであり、特に中高年層の血圧の安定には

不可欠なツボと云われています。

天柱2

天柱取穴1

カテゴリー: news, ツボ療法, 健康, 東洋医学 パーマリンク