頭痛・・・あたまのてっぺんの痛み!
シクシク、キリキリ痛む 頭頂痛!
こんな時に頼りになるのが「百会」のツボ。
「 百会:hyakue 」
両耳の先端(一番上の部分)を結ぶ線と
鼻の先端から眉間をまっすぐに上がっていく線
(正中線)とが交差するあたりで
押すとやわらかく、心地よい痛みがあります。
押し方は 親指をだして「グー」の形をつくり
親指の付け根の骨の角の部分をツボに当て
頭の中心に向けてやや強めに押してください。
約5秒くらい押して、離して、を10回くらい
繰り返してください。
徐々に頭がすっきりしてきて、そのうちに
頭の痛みが退いていきます。
びっくりするほど良く効きます。
「百会」の指圧は頭頂痛だけでなく
頭痛全般に極めて即効性があります。
簡単にどこでも出来るので
外出先などで急に頭痛に襲われた時などにも
是非、試してみて下さい!!!
「百会」はあらゆる病に効くツボといわれ、
江戸時代の医学書 『鍼灸説約』 (石坂宗哲著)
には、精神衰弱、神経症、おこり、頭痛、難聴、
鼻詰まり、小児の諸々の症状に効果ありと
記されています。
また やはり江戸時代の医学書
『十四経和語鈔』 (岡本一抱著) には
「頭痛、中風、口噤、健忘,脱肛,鼻塞、
目眩を主る」とありこちらでは 中風にも
効果があるとされています。
古来、脳出血の場合の救急処置として
「百会」の「 瀉血療法 (皮膚を特殊な鍼で傷つけ
わざと出血させる療治術) 」が行われたとされ
事実良く効いたようです。
「百会」の名前の由来について・・ !
東洋医学では、生命活動に不可欠なエネルギーで
ある「気」が身体中をくまなく巡っていると
いわれています。
「気」の通りみちが「経絡」であり
その出入り口が「経穴(ツボ)」とされています。
「経絡」は主なもので 14系統あり
それぞれ固有の臓器とつながっています。
「百会」はこのうち、5経脈が合流、交差しています。
つまり、身体じゅうのもろもろ(百)の経脈が
集まり 会 するところから、「百会」と
名づけられています。
余談ですが、
「百会」の効能についてのお話は、わが恩師
芹澤勝助先生(筑波大学名誉教授)から
臨床授業の時に度々ご教示頂きました。
30数年前に再三にわたり教えて頂いた「百会」
今でも毎日使っています!
余談 その2
実はこの「百会」、「痔疾患」にも効果があり
ここにお灸をすえると ほんとうに驚くくらい
痔疾が楽になりますよ~!
今回も スタッフブログ 最後まで読んで頂き
ありがとうございました。
昔から「治療より養生」といいます。
ツボ療法を上手に活用して
益々 健やかな毎日をお過ごしください!!!