健康保険を利用してマッサージの施術を受ける・・?
ある条件を満たしていれば可能です。
すべての日本国民は「国民皆保険制度」により
何らかの公的な医療保険に加入しています。
(諸外国をみると米国を除くほとんどの先進国が
何らかの国民皆保険制度を有しています)
健康保険を利用してマッサージを受ける為の条件とは?
「医師の同意」です。
医師が「医療上マッサージが必要だ」とした場合に
保険適用(療養費)対象となります。
ではどんな場合に適用されるのか・・?
例えば、
脳卒中の患者さんに多い筋肉の麻痺、
骨折、手術、などの後に出てくる筋肉、関節、骨、などの
運動機能の低下、
関節拘縮(関節が硬くなって動かしにくい状態)
廃用性萎縮(長期間使わないでいる為筋肉などが
動かしにくくなってる状態)等々・・。
このままにしておくと、ますます動かしにくく
ますます日常生活が不自由になる・・
そんな状況で医師が「マッサージが必要」と認めた場合に
保険適用対象となります。
(マッサージ以外でも 変形した上下肢などを
術者の手を使って動かし易くしていく「変形徒手矯正」
でも同意していただく事もあります)
なので対象となる方は高齢者が多いようです。
当院でも毎日数件の患者さんを拝見しますが
すべて70歳台以降の方です。
またこのような方は出歩けず、殆どこちらから
伺う事が多いため 「訪問マッサージ」「訪問リハビリ」
「在宅マッサージ」などとも言われています。
では実際の流れをお話ししましょう。
①「同意書」または「診断書」用紙を用意します。
(ほとんどの場合、マッサージ治療院に用意してあります)
②担当の医師に必要事項を記入してもらいます。
③記入済み同意書と健康保険証を持ってマッサージ
治療院にて施術を受けて下さい。
④お会計は保険証に記載してある割合分のみ
(1割、2割、3割、・・・、医療助成証をお持ち
の方は 0割の場合もあります)
同意書の有効期間は施術の種類によって異なりますが
1~3か月となっています。
この期間を過ぎて施術希望の場合は、再同意書を
書いて頂く事となります。
(なお当院では、担当の先生にスムーズに記入して頂く為に
「同意書発行依頼書」も用意してあります)
この制度、案外知らない方が多いようです。
詳しくお聞きになりたい方は、いつでも当院に
連絡ください。
気温の寒暖差の激しいこの時期は昔から「木の芽時」といって
体調や精神状態が不安定になりやすい時期です。
体調を良好にする為には、東洋医学が得意とするところの
自律神経の働き、ホルモンバランスなどを
整える事がとても大切です。
今回も最後まで当院のブログをお読み頂き
ありがとうございました!