元気な子供に起こる膝下部の痛み。
症状としては 長時間の歩行時痛、運動時痛、正座で痛む、などです。
小学校高学年~中学校生位のよく運動をする 男子に多く しばしば両側に出現します。
原因としては「脛骨粗面の骨化機転の障害」と言われています、
膝のお皿の骨の下数センチの部分に硬い骨の出っ張り(脛骨粗面)があります。ここが腫
れてきて痛みます。
脛骨粗面には大腿四頭筋という 腿の前側にある 強大な筋肉が停止します。
大腿四頭筋が 子供のまだ未骨化の部分を常に引っ張り上げようとし炎症、膨隆、などを
おこします。
関節の機能障害や歩行障害などは起こしません。
治療としては 安静、温湿布(熱をもって痛みの強い時は冷却)数週間にわたり屈曲姿位
での、固定などをおこないます。
今はオスグッド用のサポーターなども 市販されています。
大人(二十歳位)になると 自然治癒しますが、脛骨粗面部の膨隆は若干残るようです。