首の前面に 甲状腺という臓器があります。
ここから分泌される サイロキシン というホルモンは
身体の新陳代謝を向上させる(=体温を上げる)働きをします。
甲状腺の機能が上がり過ぎの時は甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、
甲状腺の機能が下がり過ぎの時は甲状腺機能低下症(粘液水腫など)、
と サイロキシンの分泌いかんによって、両極の病が発症します。
おもな症状としては
甲状腺機能亢進症 : 脈が速く、ドキドキする、たくさん汗をかく、
発熱、下痢、イライラする、手足の震え、目玉が突出する、血圧が上がる、
不安感が高まる、痩せる、等、
西洋医学がとても有効ですが、もし治療せずに放置すると、
食べても食べても痩せ続け、命を落とす事も有ります。
甲状腺機能低下症 : 脈が遅く、体温が下がり、体が冷え、呼吸もゆっくり、
皮膚は青白く、むくみ、便秘、身体の倦怠感、かったるさ、眠気、
食べてないのに太ってくる、など、
何故、ここで甲状腺の両極の病の話をしたかというと、
この相反する病の違いから わかるように、
「太る、痩せる」は「代謝が良いか、悪いか」によって決まります。
もっとわかり易く云うと「体温が高いか、低いか」が重要な意味を持ちます。
「太る」は「甲状腺機能低下症」気味だといえます。
体温が1度上がると、代謝は12%上がり、
体温が1度下がると、代謝は12%下がると云われています。
新陳代謝がよくなると、身体の脂肪は燃えやすく
大・小便、汗、などの排泄機能が上がり、とても 痩せ易くなります。
日本人の平均体温は 50年前に比べて約1度低下しているといわれています。
日本人の低体温化の原因を挙げてみると、
① 運動不足
② 塩分摂取の極端な制限 (塩は0カロリーですが体を温める作用が有ります)
③ 水分摂取の強要 (血液をサラサラにするといってたくさん水を飲む事が
奨励されてますが、必要以上の水分は体を冷やします)
④ 特に若い人は風呂はシャワーだけ (体が温まりません)
⑤ 夏場の過剰なクーラー
⑥ 体を冷やす食べ物を一年中食べている (食の欧米化がすすみ、体を冷やす食
べ物を多く摂るようになった。「青・白・緑」の外観をていしている食べ物は
体を冷やします)
ここまで読んで頂いておわかりになったと思いますが
体温の高い人は痩せやすいといえます。
健康的にスマートな身体になりたければ、以上の事に気を付けて
体温を高めに保って、代謝を良くするように心がけて
毎日を送って下さい。
今回のコラム、今 大人気の 石原先生(伊豆で理想の断食サナトリウム
を主催されています)の著書の一部を 私なりにわかり易く
述べさせて頂きました。
ここまで読んで頂いて ありがとうございました。
また 健康的にスマートになるためのヒント、紹介しますね!